女性の肌は、季節によって様々に肌質が変化していくことがわかっています。
分かりやすいのは秋冬の空気が乾燥している季節のこと。空気が乾燥しているためにお肌からも勝手に水分が蒸発してしまい、お肌自体の水分量が減ってしまうため乾燥肌になる方が多いのです。
乾燥肌がひどくなると、これまで使用していた化粧品が合わなくなってしまい、結果的に肌荒れに繋がるのです。
そのため、秋冬用と春夏用で基礎化粧品を分けて使用しているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
ところが、それだけでは不充分であるという調査結果が出ているのです。
春も肌質が変化する季節
ドクターシーラボが会員115名を対象に調査したところによると、春や花粉症の時期に肌質が変わり化粧品が合わないと感じている人が半数以上にのぼっています。
これは、きちんとした理由が考えられます。
まず一つは、それまで気温が低かった冬が終わり春になると気温が上がります。すると、汗や皮脂が冬の間よりも多く分泌されることになりますね。
もう一つは、紫外線の量が増えて肌がダメージを受けやすくなり、そのダメージが原因となって肌が乾燥しやすくなるということです。春はまだ紫外線ブロックに対する対策を取っていない場合も多いですから、自分が思うよりもっと肌がダメージを受けていると考えた方が無難でしょう。
花粉症と肌質の関係
実は、花粉症とも関係があるのです。
花粉症の女性に対する調査では、全員が肌に関するトラブルに見舞われているという結果が出ています。
花粉症とは花粉に対するアレルギー症状ですから、どうしても目がかゆくなったり鼻の粘膜がやられて鼻をかむ回数が増えたりと、お肌に触れる機会が格段に増えてしまいます。
こうなると、普段は皮膚を守ってくれている皮脂膜が壊れてお肌がむき出しの状態になり、肌に触る摩擦が増えることと共に水分の蒸発や紫外線によるダメージが直接お肌に届きやすいといった弊害が生まれるのです。
ひどい場合には、化粧品が合わない程度で済まずに肌の赤みや腫れなどのひどい肌荒れに発展することも。
肌質が変化してしまった場合
このような理由で肌質が変化しやすい春は、これまで普通に使用していた化粧品が合わないと感じる場合が起こるのです。
基本的には肌の乾燥が進んでしまっている状態ですので、これ以上乾燥して肌荒れに発展しないためにしっかりと保湿してくれる基礎化粧品が重要になってきます。
また、基礎化粧品をつけるとピリピリしてしまう場合は単純に化粧品が合わないことも考えられますが、乾燥過多によって潤いがなさすぎて化粧品が刺激になってピリピリしている、という場合も。
そこで化粧品が合わないと勘違いして保湿をやめてしまう人もいるかもしれませんが、保湿をやめるのは大きな間違いで逆効果です。
保湿だけは死守して季節による肌変化を乗り切りましょう。